熊本三州会のホームページにようこそ!
熊本三州会は、熊本在住の三州(薩摩・大隅・日向)すなわち鹿児島県・宮崎県出身者およびそのゆかりの者、入会を希望した者、の集まりで、毎年、熊本市川尻の延寿寺と熊本市段山(だにやま)において、西南戦争の薩軍戦没者の慰霊祭を行うことを主目的とする会です。また、毎年、山鹿口、田原坂、南州神社大祭などの慰霊祭に代表者を派遣する他、総会、親睦会、各種懇親会を開催しています。現在、会員数約200名を数え、顧問、会長、副会長、理事、一般会員で構成されています。
西南戦争の時に川尻の延寿寺に本営や野戦病院がおかれましたが、当時の住職30世伝弘応師によって、853名の戦死者が丁重に埋葬され、後に薩州墓と呼ばれて来ました。薩州墓に埋葬されていた遺骨の多くは、その後遺族の手により郷里に持ち帰られましたが、明治22年に西郷隆盛が罪を許された後も故郷に帰らず苔むす遺骨が10数余柱残されていました。また、墓地も荒廃しましたので、熊本在住三州(薩摩・大隅・日向)出身の方々が組織を立ち上げ、醵金を募りました。東郷平八郎ほか多くの人がこれに応じ、延寿寺境内に「西南役薩軍戦没者墓碑」を建立し、大正5年6月4日盛大に落成式兼第1回招魂祭を挙行しました。これが、熊本三州会の始まりです。
延寿寺の慰霊祭は、先の大戦中も中断することなく開催されており、令和7年4月13日(第二日曜日)に第110回を迎えます。また、段山の慰霊祭は令和7年11月10日に第48回を迎えます。
日本の近代化のために避けることができなかった西南戦争で、両軍ともに、その後の国を支えたであろう逸材を多く失ったことは、我が国に取りまして、誠に残念なことでありました。国を憂え、その行く末を想いながら、志成らず無念にも異境の地に去った方々を偲び、残された先人の思いや言葉を語り継ぎ、さらには、今の世に、我々は何をすべきか考え、行動に移すことは私たちの務めであろうかと考えます。
少し堅苦しいことを申し上げましたが、会としては、難しいことばかりでなく、懇親会やボーリング大会などで、友人、知人を作れる楽しい会にしたいと考えていますので、多くの方々の入会をお待ちしています。